美風藍の痛バをバッグ土台から自作してみた

動機

オタクもすなる痛バといふものを、我もしてみむとてするなり。

痛バってあんまり作ったことなくてですね。

美風藍の痛バらしい痛バ作ったのはおそらく4thライブが最初で最後かもしれない…?

懐かしいですね、まだ痛バ土台のカラバリがあまりなかった時代に颯爽と発売したうたプリの痛バ仕様トートですよ。しかも小さいほう。

あんまり缶バッジの面作るのが好きじゃなかったんですよね。

昔のうたプリの痛バといえば、缶バッジよりラバストの房が印象的ですがあれは相当重いですよね…。アルミになってずいぶん軽くなったのでしょうか。

基本的にトレスペのある物販はKM☆UPのトートバッグで参加しています。

あのバッグが優秀すぎるのがいけない…。

ぱっと見で誰推しかわかるから交換のときもあまり困らないし、知らない人には(たぶん)普通のトートに見えるし…がばがば入る…。

痛バ土台ってあのいかにも

「サンシャインシティで3000円ワゴンに置いてあるバッグの合皮です!」

「缶バッジをつけても傷みにくいナイロンです!!」

みたいな素材感が苦手で…。

いや、価格帯と用途を考えたらそれがベストな選択なのはすごくわかる。あってるあってる。

下手に耐久性低かったり余計な装飾や余白の美学で缶バッジ付ける場所が減ったら困る。

いっぱい缶バッジ付けるためのバッグでオシャレとかではない、機能美なんだ。

あとはちょっと凝ったのだとリボンとかフリルといった可愛らしいデザインが多いので自分の趣味に合わないのですな…。

そんな中、KM☆UPトートはマジで使い勝手が良すぎました。
デザイナーコラボありがとう。

荷物多い・重いのがマジで嫌いなので、缶バッジで余計な重量を背負う気もなかったのもありますね。

なんで作ろうかと思ったのかと言われればQ-pot.コラボなどで素敵なアイテムを展開してもらって単品としてとってもかわいくて買うけど付けられるバッグがない。

似合うバッグ欲しいな~って思いました。

どんなバッグを作ろう

前置きが長い!!

前提は大事ですよ、ハンドメイドが趣味なわけじゃなくてほしいものがなければ自分で作ろうって一言で済むんですけど。

オタクしゃべりたがり。

で、どんなバッグを作ろう。

うーん、でかいトートはKM☆UPで十分…。

  • 買ったグッズをがばがば入れるほどでもないけどちょっとしたイベントの日に持っていける痛バが欲しい。
  • そもそも美風藍のパーソナルカラー(ラベンダー)がめちゃくちゃ似合わない。
  • 色自体がかわいいので難しい。
  • 缶バッジつけるバッグってカジュアルじゃないと似合わない。

そういえばあのブランドのアイコンバッグ、カジュアルなのにいい感じだったな…。
形だけならマネできるのでは?

とイメージ図、お察しください。

これ型紙の寸法間違えてるんすよね。

A4は入るけど缶バッジ窓は小さ目で、どちらかと言ったらカモフラ度高めのバッグを想定しています。

もう一つ、缶バッジをつけるためだけのバッグも考えたのですが、今回はちょっとしたイベントの日に缶バッジをつけて気軽に持てることを目的としているのでこちらから制作開始です。

材料

バッグの形は決まったので次に大事な素材です。

イメージしている元の某ブランドアイコンバッグはなぜカジュアルなのによく見えるのだろうと考え、まあ縫製技術とかロゴの上品さだとかはどうにもならないなと思いつつせめてその素材もリスペクトすることにします。

初心者は良いと思ったものはまず真似するのが一番だと思うんですよ。

それでからいろいろ考えたり、工夫をしたら良い。

だから先駆者は偉大なんですねえ。

というわけで(?)いいなと思ったのはグレーがかったホワイトデニム素材。

それをまずネットで探してぴったりのがあったのですが、実際に手に取れないのでオカダヤさんで別の生地もみてピンとこなかったらまあそれを買おうかなと。

そしたらまさかないだろと思っていたので候補にも挙がっていなかったラベンダー色のデニム生地があるではないですか。

店頭で見つけましたが、ネットの方にもちゃんとありました。

生地 ブラッシングデニム(174908) 48.ラベンダー (H)_at_/デニムの通販/本格派デニムからデニム風生地まで豊富に取り揃えています。デニムはパンツ等の衣料品をはじめバッグやインテリアなど幅広く使われています。

かわいくなりすぎないか??とちょっと心配にもなりつつ、まあとりあえず買って作ってみようと思います。

生地はこんな感じになりました。

  • ラベンダーデニム(表地、持ち手)
  • 生成り素材不明(裏地)
  • 接着芯

裏地と接着芯は家にあったやつなので、詳細よくわかりません。

こちらは副資材です。

  • 透明シート
  • カバン持ち手
  • マグネットホック(18mmひとつ、14mmふたつ)
  • 底鋲
  • Dカン
  • マジックテープ
  • ショルダーベルト
  • (画像にないけど)底板用のPP板

ショルダーベルトは共布で作ろうかとも思ったのですが、色落ちして服につきそうだなっていうのとその辺はしっかりしたやつ買ったほうが見栄えするかなと。

使うかなあとも思いましたが、オタク荷物多い&手がふさがりがちなのであるに越したことはないだろうととりあえずつけてみます。

作り始めるよ

接着芯と裁断

まずは想定している寸法より少し大きめに表地を裁ちます。

それよりは小さく、けど寸法よりは大きく接着芯を裁ちます。

あとはひたすら接着芯をアイロンで圧着!圧着!

接着芯を貼ることで柔らかい布を固くハリのある布に変えることができます。

今回はデニム生地ですが少し柔らかく、完成予定図の某ブランドアイコンバッグはピシッと立っているので既製品感を出すためにも接着芯を貼りました。

ラフなトートなんか以外は基本的にバッグは貼るかな。

今回デニム生地とは言えやわらかめだったので硬めのを貼りましたが、出来上がってみたらもうちょっと硬くてもいいかなとすら思ってます。

裏地がとても柔らかいのでその兼ね合いもありますが。

生地ができたら設計図通りに裁断します。

必要以上に生地を使うけど余裕があるときはこのほうが綺麗にできるし、接着芯を貼って裁断後の生地の形が変わったりしないので好きです。

缶バッジ窓を開ける

このバッグのメインともいえる作業です。

窓の形はシルエットになるので王冠にしようとは思っていましたが、シルエットで伝わるかなとか試行錯誤。

途中ダイヤに逃げようとしてるのがわかりますね。

王冠はマジLOVEキングダムのグループごとに作られた王冠をモチーフにしています。

フラスタのときにレプリカを作りましたが、昔スタリにあったパーソナルクラウンがうらやましくてずっとほしかったのでグループ単位とはいえできたのが本当にうれしかったんですよ…。

それをデフォルメしてシルエットでも王冠に認識できるようにしました。

線画を印刷します。

生地に形を写してその1cm内側を切り抜き、ほつれないように1cmの余白をボンドで貼ります。

遊戯王見ながらやってたら写真撮るの忘れて貼り終わって表に返した状態のしかないですね。

道路は笑っちゃった、舗装されてる(遊戯王の話)

透明シートを貼っていきます。

線画より1cm広く線を描きましたがもうちょっと広くても良かったです。

透明シートと枠の境をボンドで貼った後、ミシンでふちを叩きます。

綺麗にできたー。

表地はひとまずおっけーです。

カバンの持ち手

持ち手作ります。

百均で見つけたカバンの持ち手を分解して、手芯だけ抜きます。

表地と同じ生地でほつれないよう帯状のものを作って、半分に折り芯が入るギリギリを縫っておきます。

そこに紐通しを使って手芯を入れていきますが、紐通しと手芯を紐でくくるとするする入って楽です。

持ち手もできました。

ちょっと長さを間違えて裁断してしまって、バッグへの縫込み部分が心もとない…。

裁断した時点で「あっ、短かいとこで切っちゃった…。まあいいか」って感じで進めてしまいましたが、まあよくはないのでちゃんと直してほしい。

できあがりがちょっと不格好になったじゃないか。

裏地

表地と同じように裁断します。

ポケットが欲しいので表地の余った部分でポケットを作ります。

こういう後からではどうにもならない引き返せないポイントは、あらかじめ設計図に手順を書いておきます。すぐ忘れるので。

バッグを組み立てる

表地と裏地の側面と底部分をそれぞれ縫い合わせます。

縫ったらちゃんと縫い代を割る!

縫い合わせるとバッグっぽくなってきました。

形ができてくるとテンション上がりますね。

ここから細かい機能構築なのでしばらく見た目変わらなくてテンション上がらないんですけど。

仮面ライダーゼロワン見ながらやってました。

最終回の最後ほほえましくてニッコリでしたけど、人の業って感じで最高でしたね。

持ち手を付ける

おおん!ギリギリ!ちゃんと作り直しておきなよ自分!!

表に返すとバッグっぽい。

底板を作っておく

百均とかのPPシート?プラバン?を底の大きさに切って底板を作ります。

こいつは溶剤系接着剤もラッカー塗料も荒らしても食いつかないという、加工には扱いにくい素材なのですが底板としては優秀ですね。もう底板にしかつかわん。

角はそのままにすると生地を傷めるので丸めておきます。

底鋲を付ける用の穴を開け~。

バリを簡単にとっておきます。

底鋲をはめたところ。

生地との穴をミスって底板の穴を開けなおしてるのが見えますね、愚か。

金具つけ

裏地に蓋がわりのマグネットホック18mmをつけ~。

ショルダーベルト用のDカンをつけ~。

表地の両サイドに形を変えるためのマグネットホック14mmをつけ~。

底鋲含めたこの辺の金具はピカピカの金で統一したかったのですが、18mmのマグネットホックを何にも考えずに買った&Dカン買い忘れて百均で調達した等があり素材感がバラバラなのが悔しいです。

ショルダーベルトも幅広で金具部分が金ぴかなやつがネットで探せず妥協のくすみ金…まあたぶん使わんけど…。

ここ揃えるときっと美しいと思います。

表地と裏地を組み合わせる

缶バッジ窓がある部分は縫い閉じるわけにいかないのでマジックテープを付けておきます。

やーっと各パーツを付け終わったので表地と裏地を縫い合わせます!

中表にして~。

上部を縫い合わせる!合体!

本来はどこかに表に返す用の穴を作っておくんですが、今回は缶バッジ窓の上の表地と裏地の合わせをマジックテープにしてあるのでそこから返していきます。

底板ぎりぎり通った良かった。

裏地がごろごろする&ショルダーをひっかけるDカン部分が上に引っ張られてしまうので四辺を手縫いでステッチしていきます。

ミシンが通らんかった。

バックトゥザフューチャー見ながらやってたらまた途中経過の画像がないです。
何回見たと思ってるの。

ステッチしたところわかりにくいけど、これでバッグは完成です。

手縫いは無理…。

同一のテンションで、糸がねじれないよう、等間隔で縫っていくのはいきなりやるのは厳しい…。何十回か練習してからだったらもっと上手にできたかもしれない。

ここでへたくそなハンドメイド感出てしまうのがやだあ…でもミシン通らない…。

底鋲もいい感じです。

ぬいも余裕で入ります。

缶バッジをつけていくよ

バッグは完成したけど、痛バにしなければこいつのアイデンティティが何もない…。

ただの素人の手作りバッグだ…つら…。

缶バッジはシートを入れ込み式にしようと思います。

クリアファイルをマジックテープ部分の幅に合わせてカットし、窓の大きさをなぞって確認します。

ここにうまく収まるように缶バッジを配置せねば。

缶バッジを並べてマスキングテープで配置を決める。

この王冠をなぞった目安線は後程消すので、裏にマスキングテープ貼ればよかったですね。

綺麗に並びました~。

Q-pot.さん、Sweets Vampireでこんなに新規のお衣装作ってもらったんですねえ…ありがたい限りです。

ガイドの王冠は除光液で消してしまいます。

それをバッグの中に入れて、裏地とシートを安全ピンでとめて固定します。

トップのところはヴァンパイア繋がりで初代ヴァンパイアのブラシャ藍くん置いてみました、我ながら天才。

完成

最後に今年発売されたQ-pot.さんのスプーンとマカロンも付けて完成です!!

やっとつけることができてうれしいです。

カフェコラボもとってもおいしかったし…うっうっ…藍くんに新しい衣装もたくさん着せてもらったし…。

ありがとうQ-pot.コラボ…。

ショルダーにするとこんな感じ。

使わんだろって思ってちょっと手を抜いたので耐久性に不安が残る。

サイズ感もわかりますかね。

というわけで、バッグから痛バを自作するオタクでした。

遊戯王とゼロワンとバックトゥザフューチャー見ながら作ったので、こもってる熱情は小学生男児レベルです。